鼎談ゲストプロフィール

木村真三さん

1967年愛媛県生まれ

放射線衛生学者

放射線医学総合研究所、労働安全衛生総合研究所を経て、現獨協医科大学准教授、同大学国際疫学研究室福島分室長。

チェルノブイリ原発事故被災地のウクライナにおける住民の健康調査・研究の功績から、2013年ジトーミル国立農業生態学大学より名誉教授号授与、また、2017年ウクライナ医学アカデミー マルゼーエフ記念公衆衛生学研究所から名誉教授号を授与された。

福島第一原発事直後、現地の放射線測定を決意、国の研究機関である研究所を辞して現地・福島に入り、県内3000kmを走破して放射線測定とサンプル採取を行い、汚染の実態を明らかにした。その様子は2011年5月のから3回にわたりNHK ETⅤ特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」で放映され反響を呼んだ。

 

現在も、継続してチェルノブイリと福島の汚染調査と住民の健康調査・研究を行い、住民に寄り添ったアドバイス活動を行っている。

山田英雄さん

1947年生まれ

広島出身の被ばく二世

幼い頃から原爆の後遺症で苦しむ母の姿を見続ける。

高校卒業後モスクワのパトリス・ムルンバ民族友好大学医学部に進学。旧ソ連の医師免許を取得する。

CMN(チェルノブイリ医療支援ネットワーク)の医療通訳を務める他、マスコミ関係等の現地取材コーディネーターとしてチェルノブイリ、旧ソ連のセミパラチンクス核実験場の被災地などを幾度となく訪問。

医療、語学の能力を生かして核被災者支援にかかわり続けている。

 

CMNでは、チェルノブイリ原発事故によって最も被害を受けた地域に日本の医師団を派遣し、甲状腺疾患の早期発見治療を目指した医療支援プロジェクト活動を行っている。